blueberry, very blue

GOD'S POP RECORDS / CHIKARA-JUKU


ちょっとチャイルディッシュでイノセントな ヴォーカル&アコーディオンのマスイカオルと、 ギターそのほかのサカモトケンジのユニット。 とくにマスイさんの子どもっぽいウィスパーな 歌は(ちょっとへたうま的だけど)すてきです。

イノセントというキーワードどおり、 以前紹介した instant cytron に似た雰囲気ですが、 フレンチな感じが強いかも知れないですね。 多くの楽曲がアコギとアコーディオンをメインにしていて、 おしゃれでちょっとせつない部分も。 個人的には、聞いていて「終わらない日常」を感じてしまって、 ちょっと不安な気持ちになったり。 (「終わらない日常」というのは別に一般的な言葉ではないんですが。 「このまま毎日が全くおんなじだったりして」という 漠然とした不安感ってありますよね。 前に誰かが、 「男の子は終末論的な恐怖を抱いているけど、 女の子は『終わらない日常』的な不安を抱いている」 みたいなことを言っていました)

レーベルは Lucy Van Pelt と同じインディーズレーベルですが、 彼らの作曲、編曲センスはメジャーに劣らないくらい。 とくにギターのアルペジオやベースラインは 演奏も含めてとってもいいです。 わたしが聞いたのは「blueberry note」という 昨年出た CD で、今までに出た4枚(4本?)の アルバム(すべてテープ)からのベストだそうなんですが、 なんでもテープは4本あわせて 4000 近く売れたとか。 CD にはライブ音源も入っていて、 曲の終わりに「ありがとうございました」なんてせりふが入っているのが ういういしくてほのぼのします。 (January 8, 1998)