それはきっと何もすることのない一日で、 くもった空を見ながら部屋で一人、 あしたのことを思ったりするような。 いつもと同じ一日のなかで、ちいさなものに思いをよせるような。PUSHBIKE レーベルの新人、bice(ビーチェ)のデビュー盤。 ギター、キーボードを中心としたなつかしい手ざわりの楽曲で、 どこか70年代以前の洋楽ポップスを思い出させます。 ビージーズのカバー、'How deep is your love' をのぞいては すべて彼女自身の作詞作曲で、その楽曲のよさは スタンダードとして聞いても違和感のないくらい。
詞といい、メロディといい、あるいはささやくような歌い方といい、 毎日のささいな出来事をいとおしむような、 せつない雰囲気にあふれています。 (June 4, 1998)