Mixed Calc: マニュアル

ここでは Mixed Calc の具体的な操作方法を、 例を挙げながら説明します。

画面説明

基本画面

  1. 数値が表示されます。
  2. 値の表示の仕方を選びます。 "10" は通常の10進法、 "16" は16進法など。 詳しくは 02. 表示形式 で説明します。
  3. 2. で選んだ表示形式を表しています。
  4. 通常の画面とエキスパート用画面を切り替えられます。
  5. 単位を選びます。左側で単位の種類(単位系)を、 右側で実際の単位を選択します。
  6. ボタンは通常の電卓とほぼ同じです。 ":" ボタンは「時:分:秒」の入力のため。 "," ボタンはベクトルなど複数の数値をまとめて入力するためです。

エキスパート画面



  1. 画面に表示しきれなかった機能ボタンを呼び出します。 "basic" はよく使われる基本的な機能、 "math" は数学関数、 "misc" はその他の便利な機能です。
  2. 16進数を入力する際の "A"〜"F" のボタン。 本来プッシュボタンを使用すべき所ではありませんが。。。 見た目で選んでしまいました。


01. 単位換算計算
02. 表示形式
03. 時間の計算
04. 単位の追加や変更
05. "," を使った計算
06. その他

01. 単位換算計算

A. 単純な単位換算

たとえば、3.5 inch が何cmか知りたい場合には 次のように操作します。

換算したい元の数値を入力します。 中央、右側のプルダウンから 「長さ(length)」->「インチ(inch)」を選びます。 "=" を押します。すると画面右上にチェックマークが表示され、 単位の換算ができるようになります。 右側のプルダウンから「cm」を選びます。 すると単位換算した値が表示されます。

1回 "=" を押してから換算後のの単位を選ぶことに 注意してください。 その他はとくに難しい点はないと思います。

B. 単位をまぜた計算

いくつかの単位の数値を混ぜて計算したい場合、 数値を入力するたびに単位を指定してください。
たとえば 1,200円、1.5ユーロ、8ポンドの買い物の合計が知りたい場合 次のように操作します。

1200と入力し、単位のプルダウンから 「通貨(currency)」->「円(yen)」を選んでください。 "+" を押してください。 1.5と入力し、単位から「ユーロ(EURO)」を選んでください。 次に "+" を押すと計算結果が円で表示されます。

さらに、8ポンドと入力し "=" を押すと、、、 合計が円で表示されます。 ここで単位を換えればユーロ、ポンドなどでも表示できます。

二つの値を計算する場合、単位は最初に入力した値にそろえられます。 また、「通貨」と「長さ」など、異なる単位を入力すると 換算せずにそのまま計算します。


02. 表示形式

A. X進数の変換

たとえば、232は16進数でどうあらわすか知りたい場合には 次のように操作します。

10進数での値を入力します。 "=" を押します。 左側のプッシュボタンの "16" を選びます。 すると値が16進数で表示されます。

逆に8進数の644を10進数にするには

644と入力し、"8" を選びます。 "=" を押します。 左側のプッシュボタンの "10" を選びます。 すると値が10進数で表示されます。

表示形式の変更は単位の換算とほぼ一緒です。 ちなみに、A〜Fの文字を入力すると 自動的に16進数と判断します。


03. 時間の計算

A. 時分秒の表示

2時間15分30秒を分に換算するには 次のように操作します。

「2:15:30」と入力してください。 "=" を押してください。 単位から「分(min)」を選ぶと、分に換算した値が表示されます。

":" を押すと自動的に表示形式が "T"(= time)に、 単位が "HMS"(= 時:分:秒)になります。 もちろん手動で変えてもかまいません。

B. 時間どうしの計算

時間どうしの計算を行うには 次のように操作します。
たとえば 1時間10分 × 2 + 2.5時間 の場合、

「1:10」、"*" と入力してください。(秒は省略可) "2" を押してください。 "+" を押すとここまでの計算結果が表示されます。 さらに「2.5」と入力し、単位を「時間(hour)」に変更してください。

"=" を押すと結果が表示されます。 もちろん、単位を換えれば時間表示や、、、 分表示も可能です。

04. 単位の追加や変更

メニューから、「単位一覧...(Unit List...)」を選択すると、 現在登録されている単位の一覧が表示されます。 この画面で新たな単位を追加したり、通貨などの換算レートを変更したりする事ができます。

上段:「長さ」「時間」などの単位のグループ=単位系(Unit System)が表示されます。

下段:上で選択した単位系の単位一覧が表示されます。

「追加(Add)」を選ぶとあらたな単位(あるいは単位系)を追加できます。 修正する場合には「編集(Edit)」を押してください。 「名前(NAME)」に単位の名前、「記号(SIGN)」に略称を入力してください。 「換算(RATE)」には、単位どうしの比率を入力してください。 たとえば長さはメートルが「1」なので、ヤードは「0.9144(m)」になります。

不要な単位を削除する場合には「削除(Del)」を押してください。 単位を選んで上下ボタンを押すと、単位の順番を入れ替えることができます。 順番を入れ替えると、計算画面での表示順が変わります。

※注:時間の単位系のうち、「HMS」については 順番を入れ替えてもかまいませんが、 名前を変更しないでください。 ":" を押した際に自動的に時分秒の計算にならなくなります。

05. "," を使った計算

Mixed Calc では、"," を使うことでまとめて2つ以上の数を 一度に計算することができます。

A. ベクトルの計算

たとえば、(5, 2, 3) + (-3, 1, 2) を計算するには、

"," を使って、「5, 2, 3」と入力し "+" を押してください。 さらに「-3, 1, 2」と押し "=" を押すと、 ベクトルを足し算した結果が表示されます。 さらに "*"、「0.5」とすれば全体を 0.5 倍することもできます。

ベクトル同士をかけ算すると、内積を計算します。 2乗("x^2" ボタン)すれば同じベクトルの内積=そのベクトルの長さの2乗が計算できます。

B. 割合の計算

油と酢を 6:1 で混ぜて 200g のマヨネーズを作る、 あるいは 8,000 円を3人で、3:2:2 に分ける場合など "a:b" ボタンを使って計算することができます。
たとえば 200g を 6:1 に分ける場合、

"exp" ボタンを押してエキスパート画面を表示してください。 200g と入力し、"a:b" ボタンを押してください。(この場合単位は指定しなくともよいですが。。。) 割合を "," を使って「6,1」のように入力して下さい。 "=" を押すと 200g を 6:1 に分けた結果が表示されます。

C. 色の計算

コンピュータ上で色を扱う際、 色の三原色(RGB)や色相、彩度、明度(HSV)などで色をあらわします。 Mixed Calc ではこれらの値を変換、計算することができます。
たとえば黄緑(R=255, G=255, B=0)を HSV で表現するには、

"exp" ボタンを押してエキスパート画面を表示してください。 「255, 255, 0」と入力し、"=" を押して下さい。 16進数で「FF, FF, 0」としてもかまいません。 "misc" ボタンを押すと小さいウィンドウが表示されます。 ここで "RGBtoHSV" ボタンを押すと、、、 HSV に換算した値が表示されます。

さらにたとえば + 180, 0, 0 として 色相(H)を180度移動させ "HSVtoRGB" ボタンを押すと、、、 黄緑の補色(色合いが正反対の色)を知ることもできます。

RGB と HSV の間の変換方法は、アプリケーションによって異なるようです。 Mixed Calc では Adobe PHOTOSHOP の変換方法を参考にしています。
また、Mixed Calc 上では R, G, B は 0〜255 の間、 H は 0〜360(°)、S、V は 0〜100(%) としています。


06. その他


index に戻る