こちらが9月の ISOLATION と対になる形でリリースされたもうひとつのアルバム。
サイトのコピーを見ているだけだと何がなにやらよく分かりません。
「ウェット&ドライ」「ラフ&エッジ」「ビーチ&サウダージ感」って。。。
でもバンドサウンドを基調としつつ、アコースティックな手触りを残したこちらのアルバムも、
傾向としては ISOLATION に近い、第3期スパングルとも呼ぶべきアルバム。
ISOLATION がピアノをフィーチャーしたのに対し、ガットギターやアコギを多用しているのがちょうど「サウダージ感」の所以?
ISOLATION が灰色のロンドンの街角を描写していたとすれば、
PURPLE はラテンの遠い夕暮れか。
ISOLATION に「short films」、PURPLE に「Screen」という曲が含まれているところからも、
この2枚がそれぞれ、異なる2つの作品のサウンドトラックということなのかもしれないです。
二つのアルバムをつなぐブリッジとなっているのが、
「Roam In Octave」=「Rio」。
とくに ISOLATION を聞いてからこのアルバムの「Rio」を聞くと、
その美しい繋がりに涙がこぼれます。
冒頭、kana さんのボーカルで「砂のラジオ〜」のフレーズが流れた瞬間、
すべての隠された秘密が、懐かしい記憶と共に解き明かされるような感覚にみまわれました(おおげさだけど)。
それとともに、彼女のボーカルの美しさも再認識。
ライブでぜひ聴きたい!
ちなみに今回の2作のアートワークもすばらしいです。
メンバーにとって、音楽を作ることとアートワークを作ることは同じことなのかも。
いつか「フィルム」も作って欲しい。
投稿者 kyohei : November 16, 2008 11:13 PM
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