九段の科学技術館にある全天周ドーム型立体映像シアター「シンラドーム」。
高校の後輩がこれを作った(!!)ということもあって、見せてもらってきました。
立体映像というと、お台場とか軽井沢にあった(昔新宿高島屋にもあったかな?) 3Dシアターを思い出すけど、シンラドームはむしろ「立体に見えるプラネタリウム」と思った方がよいです。とにかく、地球とか、太陽系とか銀河とか星座たちとか銀河団とかが、目の前に、立体的に見えるのです!!
見世物として見ようとする人にとっては「へー」ってくらいかも知れないけど、
科学的な視点で見ようとすると、これは本当に素敵なことで、
いままでは図とか絵とか、よくて2次元のムービーでしか見ることができなくて、
あとは頭の中で補完して想像するしかなかった天体の3次元構造が、
目の前に、(しかも観測結果やシミュレーション結果に忠実に)再現されるんです。
しかも(普段の上映ではないかも知れないけど)、
プレステのコントローラー的なものでグリグリやると、
自由に太陽系に近づいたり遠ざかったり、ぐるっと回したり!!
たとえば研究結果のデータの、この部分を見たいと思ったら自由にズームして見ることもできるわけです。
実は自分が大学院生だったころ、天体物理をやりながら研究室のもうひとつの課題となっていたのが研究成果の「可視化」で、こんなことができたらっていつも思ってましたよ。
(ちなみに見せてもらったコンテンツの中にあった銀河の衝突、自分も大学院時代にやってました)
もちろん天文以外にもバイオ系とかいろいろコンテンツはあるらしくて、
さらには(すでに終わってしまったものの)VJが映像を流しながらのテクノ系(表現古い?)ライブなんてのもあったみたいです。
すげー。
見たかった。
ちなみに写真撮るとかブログに載せるとか考えずに見に行ったので、 携帯で撮ったしょぼい写真しかないですが。。。
客席。
あまり広くはないですが、むしろスクリーンと近い方が臨場感があるかも。
実際の映像(左)と、コンソール(右)。
映像はビミョウに色合いを変えた二つの映像をスクリーンに映していて、
それを専用のメガネを通して見ると(カラーのまま)立体に。
ドームの外側。
なかなか見られないです。
継ぎ目なく作ってあるらしくて、かなり職人技っぽい。
(そこらへん、日本人が得意な分野かも)
でもいつかこれを(全天周でないにしても)、フツウの人が自宅や大学で楽しめるようになったらいいね。 映像作品を楽しむのも、大学の研究成果を映像にするのも。
投稿者 kyohei : December 29, 2008 12:49 AM
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